鹿児島県中社研

鹿児島県の中学校社会科教員による自主団体のブログです。

   夜明けの桜島

研究紀要執筆のお願い

              執筆要領  
 
    内容   ・授業実践 ・研究論文  ・フィールドワーク体験記   
         ・研究会参加記 ・文献紹介など

    体裁   ・字体は明朝体など一般的によく使われるものでお願いします。
                  ・フォントは10,5でお願いします。(図表であっても8くらいで)
         ・原則として文字数40、行数40とする。
                  ・写真などのデータは本文中に貼り付けておく。
                  ・出来るだけ参考文献を提示する。
                  ・枚数は10ページを超えない範囲とする。
                  ・生徒の感想等は名前を伏せるなど個人情報に配慮する。
                  ・参考資料、データ等は著作権に配慮する。

    締切    2017年1月6日(金)まで

    送付先(メール)in3xa6@bma.biglobe.ne.jp(担当 山元研二 宛て)
              (郵送)〒895-1202 薩摩川内市樋脇町塔之原10295
                   樋脇中学校 山元研二                                           
              ※  郵送の場合、データと打ち出し原稿を送って下さい。

                                連絡先   山元(携帯 080-5254-6428)
                                              (学校 0996-38-1244)

2016年度研究主題

  2016年度鹿児島県中社研研究主題とその考察
                                                                               
│地域を見つめ,未来を生きる市民を育てる社会科教育                              │

はじめに
 鹿児島県中学校社会科教育研究会(以下、鹿児島県中社研)は、前回の九州大会において「地域を見つめ,未来を生きる市民を育てる社会科教育」をテーマとして掲げた。
 現代の社会でおきているさまざまな問題は、そのまま、私たちの生きている鹿児島の問題でもある。その中で鹿児島県中社研は、地域を学習対象として、地域の歴史や地域の課題を深く学ぶことが、子どもたちの社会認識の形成と市民的資質の育成にとって重要な役割を果たすのではないかと考え、実践と研究を進めてきた。
 その意義は先の九州大会において、研究内容・研究方法ともに高い評価を得られたものと考えている。
 九州大会が行われた2011年は東日本大震災東電福島原発事故が起きた年であり、本研究にも多くの課題が投げかけられた。市民の命と安全を守る教育は、まさに地域の実態に根ざし、地域の市民の参加のもとに行われるべきものであることが甚大な被害をもとに確認された。その地域に生きる社会科教師が、その地域に住む子ども達に、その地域の地理・歴史・公民をどのように教えてきたのか、どのように教えるべきであったかを問題提起しているものと考えている。また、地域の住民どうしの連帯が、あるいは地域を超えた市民・自治体の連携がいかに多くの人々を助け勇気づけたかは記憶に新しいところでもある。しかし、その後の3年間という時間の中で起きている「震災復興の遅れ」「原発再稼働への動き」等の事実は私たち社会科教師にとって重大な問題提起となっていると言って良い。私たち鹿児島県中社研はそのような状況をふまえ、「地域を見つめ,未来を生きる市民を育てる社会科教育」というテーマの重要性を再確認し、現在の課題は何なのかを常に意識しつつ研究を継続していくべきではないかと考えている。
 
1.なぜ地域か
(1)  研究の歩み
 近年の鹿児島県中社研の県大会の授業のほとんどは地域を素材として扱った授業実践であった。社会科教師が地域とつながり、地域を知ることが最も重要であるという視点から、県大会の講演で地域について学習し、フィールドワークを行ったりもしてきた。
 また、生徒達に多様な地域の歴史を多角的に、しかも見やすくわかりやすくの目的のもと発行した「資料で語る鹿児島県の歴史」は現在第3版と版を重ねている。実売部数は思うように伸びていないが、県内各地において「地域を見つめる」様々な授業実践に用いられているのではないかと考えている。これまでの地域を素材とした各研究会における授業の成果として、「身近な問題なので、切実感が高かった。」「地元素材や人材を活用したので、生徒が興味関心を持って取り組み、思考や理解、意識や意欲が高まった。」「話し合い活動や調査活動など、その場に直接行ったり、共同が盛んに行われたりした。」「地域を学ぶことを通して、日本や世界に目を向けられた。」などの意見が報告された。しかし、「社会とどのように関わっていくかという社会参加まで見通した視点や工夫」や「ミクロ(生活)レベルからマクロ(制度・システム・ルール)レベルを考えさせる必要性」、「提案などオープンエンドで終わってしまい、振り返ってより理解や思考を深め、社会参加をさせることがなかった」という課題も指摘されていた。
 つまり、地域を素材に社会認識を高める授業実践は行われてきたが、その知識や思考力などを生かして、社会参加まで考えた実践は少なかったのではないかと考えている。そこで、鹿児島県中社研では、地域素材から社会認識を育成するにとどまらず、社会参加までを見すえた授業実践の研究を進めてきた。
(2) 社会科教育における本県研究主題の位置づけ
 新学習指導要領(2012年度全面実施)のもと、地理的分野・歴史的分野・公民的分野のそれぞれにおいて、地域学習が重点として扱われるようになった。
 しかし、これまでの社会科教育の実践において地域の学習は「教科書を中心とする学習」において生徒たちの興味・関心を高め技能を身につけるための導入あるいは補足という位置づけが主であった。
 社会科教育における「社会参加」の役割を重要視する唐木清志は「社会科で取り上げる課題は、教科書の中ではなく、地域社会の中に存在する。そのような認識を深めるためには、まず教員が自ら地域社会へ足を運び、地域社会を知り、地域社会の課題を追求していく必要がある。」(『子どもの社会参加と社会科教育』東洋館出版社、2008年11月)と述べている。
 そこで鹿児島県中社研では、地域の課題や特色などと向き合うことで、「今、地域はどういう状況下にあり、どのような課題があるか」「地域の課題を解決するためにはどうしたらよいか」など、地域を見つめ、地域の課題を主たるテーマにして学習を積み重ねることで未来を生きる市民が育成できるのではないかと考えた。生徒や教師が、その場所へ行って調べたり、実物に触ったり、関わっている人にインタビューをしたりするなど、本物から直接に学ぶことができ、より具体的・実感的に学ぶことも可能である。そうすることで、生徒は自分のこととして学ぶことができ、地域の一員として共感的に学ぶことができるようになると考える。つまり地域で学ぶことによって、生徒に切実感が生まれ,今後自らの属する地域社会に積極的に参加し、地域の課題解決に積極的に関わるようになるのではないかと考えている。
 
(3) 鹿児島県中社研の考える地域とは
 鹿児島県中社研としては、鹿児島県から授業の素材を選ぶことにしたい。そして、教材研究を深める中で、学習対象とする課題によって対象とする地域の範囲は変わってくると考えている。そうすることで、地域そのものを深める学びになったり、地域から県外や日本全体、世界とつながる学びに広がったりするなど、地域を学ぶことは多様な広がりを生んでいくと考える。その中で大切なことは、2013年度県大会の研究協議において指摘があったように、授業者が今どのような範囲で学ばせているかを把握・意識して、授業を進めていくことであると考えている。例えば、地理的分野においては自然・気候などの地理的事象を学ぶために「身近な地域」ということで校区内を学び、公民的分野においては法・制度・組織に関わる「地方自治」を学ぶために市町村単位で学ぶ、というようにその学習の目的でその対象範囲を設定するということを忘れてはならない。

2.未来を生きる市民とは
(1) 子どもたちを取り巻く状況
 近年、少子高齢化にともなう過疎化が進み、市町村合併や学校の統廃合などにより、従来の人と人とのつながりが希薄になってきていると言われている。
 そのため、将来自分の住んでいる地域で生活しようと考えている生徒も少なくなってきており、必然的に地域が抱えている諸問題に対し、自分のこととして地域のことを考えられない生徒が増えてきていると言える。
 これまでの研究授業においても、地域の活性化策として「テーマパークを建設したらいい」など決して地域の実態に即したとはいえない短絡的な意見が出てくることが多かったのは自らが住む地域の特色や特長を知らない生徒が増え、地域に誇りや愛着がもてていない実態があるのではないかと考えている。
 その一方で、地域のボランティア活動や祭りなどに参加している子どもたちも存在している。が、どちらかというと積極的に参加しているのは、限られた子どもたちであり、興味のある活動のみに参加したり、大人にさせられているという意識で参加していたりと受け身的な意識をもっているのが実態ではないかと考えている。

(2) 鹿児島県中社研が考える未来を生きる市民とは
 子どもたちや教師が地域を見つめ、その課題から社会科授業を展開することで、子どもたちは地域を深く知り、未来について考え続けることができるのではないか。そうすれば、子どもたちも地域に愛着や誇りを持ち、積極的に社会参加していくのではないかと考えている。
 鹿児島県中社研では、これまでいくつもの授業実践を行ってきた。例えば「地域にコンビニエンスストアを作るとしたらどういう店にしたいか」「大型ショッピングセンター進出から、地元商店街のことを考えよう」「市の実態をふまえて行政の進めているプランを検討してみよう」という授業である。子どもたちが実際に住んでいる地域が学習対象であるため、興味・関心を持つ生徒が多く、切実感を持って考えさせることができたと考えている。さらに、「喜界島の特色から活性化案を考え、役場に提案する」「霧島市をスマートシティにするにはどうしたら良いか」などの実践は、子どもたちの生き生きとした活動を引き出し、市役所・役場からも積極的な支援、評価をもらうことができた。    
 このような優れた先行実践をもとにさらに研究を深めるためにはどのようなものを付け加えればよいか、生徒が主体的に社会参加するには、どのような手だてが必要かを考え、先の九州大会での成果をふまえてさらに研究を進めている。 
 鹿児島県中社研の考える「未来を生きる市民」とは、自ら地域の実態やさまざまな問題・課題を把握し、多面的・多角的な見方・考え方を持つことができる市民である。そして、よりよい地域の未来を築くために何が必要で、どのような行動をとっていくのか考え続け、主体的に判断し、地域社会の一員として、自ら社会に参加できるような市民のことであると考えている。

 以上の理由から鹿児島県中社研は、研究主題を「地域を見つめ、未来を生きる市民を育てる社会科教育」に設定し、地理、歴史、公民それぞれの分野で研究を進めてきた。

3. 研究を進めるにあたって
(1) 基本的な考え方
 鹿児島県中社研は基本的に「教材研究の延長に学習方法がある。つまり、教材研究をより深めることで、内容にあった学習方法を選択していくということである。」ととらえている。つまり内容と方法のバランスの取れた授業実践をすることで、社会科という教科が本来持っている「総合的な学び」を大切にしたいと考えているためである。近年、各地で公開されている授業実践が「討論」「言語活動」などの教育方法を重視するあまり、肝腎の教育内容がおろそかになっているのではないかという問題提起も含んでいる。
 方法論においては「生徒が主体的に参加する場面」と「生徒相互が共同して活動すること」が大切だと考え、「個」と「集団」「全体」を有機的につなげていく授業形態を追求していきたいと考えている。2013年度のウィンターセミナーにおいては「学びの共同体」
を意識した社会科の授業の実践報告とそれにともなう研究協議も行われ「学びのありかたそのものを考える」取り組みについても鹿児島県中社研はこれまで継続して取り組んできている。
 先の九州大会から「社会参加」をめざす授業方法のありかたが研究の大きな柱として加わった。ここでいう社会参加とは、地域を見つめ、地域をよりよくしていくため、今自分にできることを考え続け、行動につなげていくことである。その一つには、地域に誇りや愛着を持ったり、地域をよくしたいという提案をしたりすることである。また、身近な地域の歴史的事象への認識を深めて受け継いだり、さらにそれを再構築したりすることでもある。また、実際にボランティア活動に参加したり、問題の解決を直接役所などに訴えたり、問題を市民に知ってもらう活動をしたりすることである。つまり社会参加の在り方は、多岐に渡り、学習課題や内容によっても変わってくるものであると考えられる。        
 また、社会参加の在り方は、これまでの様々な学びや経験で得た思考力や判断力、技能や表現、知識をもとにしているので、生徒の発達段階や社会科におけるそれぞれの分野の特性を考慮しながら学習過程を編成すべきである。そのためには、「中1の地理では」「中2の歴史では」「中3の公民では」それぞれどのような社会参加が可能かという目標の検討が必要である。また、生徒の参加形態としては、生徒の全員参加が望ましいといえるが、学校規模等によっては、その位置づけや参加のあり方を柔軟に対応していくべきであると考えている。
   
 地理的分野では、身近な地域の調査に重点をおいて、研究実践を進めている。地域は概ね校区域である。校区域であれば、地域調査等の直接体験が可能であり、地域住民の一員として思考を促しやすい。但し、取り扱う地域の事象や課題の特質に応じて、考察する地域のスケールを柔軟に設定している。身近な地域における切実な課題を追究することで、地域性や課題の構造を十分に認識させたい。そして、地図活用を中核とする地理的技能を活用し、社会参加を志向した授業実践の研究を進めている。
   
 歴史的分野では、「地域史づくり」を社会参加の中心に据えて研究を進めている。遠い地域の遠い過去を学んでいるという意識の強い歴史の授業にあって、自分の住んでいる地域を学習すること自体が生徒にとって身近で切実であると考える。市民にとって「歴史に参加する」対象は多くの場合、国家ではなく地域であることを考えると重要な視点ではないかと考えている。また、身近な史跡や資料館あるいは研究者を訪ねるという体験活動も地域史学習ならではの方法であり、課題の設定により生徒自身が地域史を探究する活動へとつなげることも十分可能である。教材内容が未だ確定していない地域史学習においては、教師とともに探求活動を行うこと自体も「地域史づくり」という社会参加と考えている。
   
 公民的分野では、これまでの慈善的な志向性(支援を必要とする人への関わりや募金や物資の提供などの利他主義的なもの)に加え、変革への志向性を念頭に置き、研究を進めている。それは、社会問題への批判的な分析や問題解決の議論に集団で応じ、市民行動としての民主的な政治プロセスや効率的な経済活動のプロセスに生徒が直接関わることのできるような、変革のための参加を伴うものである。そこには、問題の深刻さを他者に知ってもらう活動や問題の解決を直接的に行政や利害関係者に訴える活動が伴うと考えている。

(2) 未来を生きる市民を育成するための教材と学習方法と学習過程の工夫
 未来を生きる市民の育成として,教材は鹿児島県から選ぶことにしている。地域の実態や課題と向き合い,地域を見つめ直すことで,社会に参加できるような資質の育成に必要な教材を選定し,活用していくことが大事ではないかと考えた。特に地域の疲弊や格差社会などの社会状況と未来を担う中学生の状況を考えたとき,今未来を生きる市民の資質育成には,地域の実態や課題などから社会の構造の見方や判断の仕方を考えさせ,主権者として社会とかかわっていく行動を実践させていくような教材が大切だと考える。このような教材を活用した社会科授業を通して,子どもたちは市民としてどのような意思決定をし,どのような行動をとれるようになるかの資質が培われると考える。
 また、地域社会を作るということは、身近な者同士で公共の場を作り出す作業でもある。個別の意見をどのように全体で共有化していくか」は地域学習においては必要不可欠な作業であるといえる。そして、子どもたち同士のつながりを大切にする「学びの共同」を通して、未来を生きる市民を育成していくことが求められている。
 そこで、学習方法の工夫については、これまでの視点と姿勢を変えず、「参加と共同」を重視し、コミュニケーション能力を育成する学習活動を展開し、研究を進めていく。
 学習過程の工夫については、学習過程の中で振り返りをくり返すことで、生徒の知識や理解、思考判断などが深まり、提案参加がより深化・発展していくと考えられる。そこで、必要ならば随時振り返りを学習過程に取り入れ研究を進めていく。

おわりに
 2005年度の九州大会の研究テーマにあった「多文化共生社会」「人権尊重社会」「高度情報化社会」の3つのキーワードはまだまだ新鮮である。というよりは複雑性を加味しながらさらに加速しつつあると言ってよい。2011年度の九州大会はその3つのキーワードを意識しながらの「地域」「社会参加」であったと考えている。鹿児島県中社研の大きな特徴は「多様性」と「継続性」にある。多様な考え、立場の社会科教師たちが意見をぶつけあいながら意見を練り上げながらより良いものを追求していこうとする。そして、これまでを振り返りながら、何を引き継ぎ、何を加えれば良いかを考える。この研究姿勢を今年も維持していければと考えている。そして、それは私たちだけでなく、まさに子ども達が身につけるべき社会認識であり、市民的資質ではないだろうか。
 
             2016年度の研究について

 今年度は11月18日金曜日に霧島市立陵南中学校において池田圭一教諭から3年公民的分野経済領域において『これからの経済と社会~「水俣病問題」を通して考える』というテーマで研究授業を提供していただく予定である。なお、11月11日金曜日には佐世保市を会場に開かれる九州中社研長崎大会においては鹿児島市立伊敷台中学校の大野佳子教諭が、2014年度県大会の授業「アフリカとつながる~ブルキナファソと私たち~」の内容をもとに地理的分野で研究発表を行い、授業内容・授業方法双方の視点から高い評価を得ることができた。このことは、鹿児島県中社研のこれまでの地道で着実な研究の歩みを評価してもらえたものと考えている。
 学習会は、夏の夏季学習会と冬のウィンターセミナーを企画している。夏季学習会においては鹿児島大学佐藤宏之先生が「歴史を叙述するということーフィクションとノンフィクションー」というテーマで講演をしていただいた。近世の「お家騒動」を専門とする佐藤氏であるが、現在は「史料を災害から守る」取り組みも進めており、熊本地震においても熊本城をはじめとする史跡・史料の維持・保存に奔走されている。また、かつてはNHK大河ドラマ時代考証を担当した事もあり、歴史をめぐる様々な課題を考えるきっかけをいただいたと考えている。ウィンターセミナーにおいては実践に特化した形の学習会として2013年度から開始しているが、充実した問題提起が続き好評を博しており、今年度も現場の要請に応えた意欲的な授業実践が紹介できるものと期待している。
 
 以上の研究活動の成果が、鹿児島県中社研会員の財産となり、日々向き合う生徒たちの社会認識と市民的資質の育成へとつながることを期待して本年度の研究を進めていきたいと考えている。
 

<参考文献>
鹿児島県中学校社会科教育研究会編「社会科教育研究紀要2014第52号」2015年3月
大野順子『地域社会を活用した市民的資質・シチズンシップを育むための教育改革―地域の抱える諸問題へ関わることの教育的意義―』桃山学院大学総合研究所紀要31(2), 99-119、2005年12月
谷川彰英「公民的資質」日本社会科教育学会編『社会科教育事典』ぎょうせい2000年10月
谷川彰英監修『市民教育への改革』東京書籍、2010年5月
中西新太郎『若者たちに何が起こっているのか』花伝社、2007年7月
唐木清志『子どもの社会参加と社会科教育』東洋館出版社、2008年11月
小山直樹『社会科概念探求学習の発展(2)―「地域」認識指導を中心に―』鳥取大学教育地域科学部紀要 教育・人文科学第4巻第2号、2003年
戸田善治『シティズンシップ・エデュケーション論の社会科教育学的検討―「シティズンシップ」概念の再検討を通して―』全国社会科教育学会第54回全国研究大会シンポジウム、2005年10月
唐木清志『アメリカ公民教育におけるサービス・ラーニング』東信堂、2010年2月15日
唐木清志・西村公孝・藤原孝章著『社会参画と社会科教育の創造』2010年10月25日
『第31回九州中社研鹿児島大会研究主題<基調提案>』1999年
『第37回九州中社研鹿児島大会研究主題<基調提案>』2005年

 

九州中社研長崎大会の案内(第三次)

1 研究主題

「社会の形成に積極的に参画する力を育む社会科学習」

2 期日

2016(平成28)年11月11日(金)

3 会場

(1)地理的分野会場

 佐世保市立広田中学校(佐世保市立重尾町188 tel 0956-39-2926)

(2)歴史的分野会場

 佐世保市祇園中学校(佐世保市祇園町14-12 tel 0956-24-8686)

(3)公民的分野会場

 佐世保市立大野中学校(佐世保市松瀬町838 tel 0956-49-5158) 

4 日程(各会場ごとに)

 8:30 受付

 9:00 開会行事・基調提案

      基調提案  地理的分野 

            佐世保市立広田中学校 教諭 中村敦朗(研究部長)

            歴史的分野

            佐世保市立日野中学校 教諭 松坂武志(研究部副部長)

            公民的分野

            波佐見町立波佐見中学校 教諭 新名信行(研究部副部長)

 9:50 公開授業

  地理的分野

  佐世保市立広田中学校 教諭 近河寛就 単元「日本の諸地域 中国・四国地方

  歴史的分野

  佐世保市祇園中学校 教諭 中村和宏 単元「ゆれ動く武家政治と社会」

  公民的分野

  佐世保市立大野中学校 教諭 辻森嘉代子 単元「地方自治と住民の参加」

11:00 授業研究会

12:00 昼食

13:00 研究発表

  地理的分野

  ①宮崎県 延岡市立岡富中学校教諭 福嶋章 

   「社会について考え続ける主体を育む社会科学習の創造

    ~習得した概念を活用する授業構成の工夫を通して~」

  ②鹿児島県 鹿児島市立伊敷台中学校教諭 大野佳子

   「アフリカの特色や課題を理解し、考え、行動する生徒の育成」

    ~ブルキナナファソとつながる授業実践を通して~

  ③長崎県 長崎大学教育学部附属中学校教諭 髙濵功輔

    「社会に参画する資質・能力を育成するための単元学習」

      ~生徒の思考の過程を明確にする地理的分野の学びを目指して~

  歴史的分野

  ①福岡県 宮若市立宮若西中学校教諭 澤 悦子

    「思考力・判断力・表現力を育てる社会科学習指導法の工夫」

     ~パフォーマンス評価を位置づけた学習を通して~

  ②佐賀県 小城市立芦刈観瀾校教諭 片渕智史

    「社会とのつながりを深め、社会参画を目指した社会科学習」

     ~「単元の問い」に基づくアクティブ・ラーニングを通した社会科授業~

  ③長崎県 対馬市立佐須奈中学校教諭 住屋亜希子

      「社会の形成に積極的に参画する力を育む社会科学習」

     ~3つの視点とフィルター化による歴史的分野の授業改善を目指して~

  公民的分野

  ①熊本県 玉名市立岱明中学校教諭 井上裕一

       「未来を拓く力を育む社会科学習の創造」

        ~社会に参画する態度の育成を目指して~

  ②大分県 日田市立津江中学校教諭 小畑智明

       「よりよい社会を形成する力を育てる社会科学習」

 ~社会をとらえる見方・考え方と社会形成に主体的に参画しようとする意欲の育成~

  ③長崎県 南島原市立北有馬中学校教諭 宮崎 哲

       「社会の形成に積極的に参画する力を育む地方自治の授業の在り方」

14:40 研究協議会

  指導助言者  地理的分野  長崎県教育庁義務教育課 係長 岡野利男

                長崎市立桜馬場中学校副校長 赤井君博

         歴史的分野  長崎大学教育学部准教授 土肥大次郎

                長崎県教育センター教科・経営研修課 宗 友博

         公民的分野  長崎大学教育教授 福田正弘

                大村市郡中学校 小田達也

       

16:00 閉会行事

第4回研究員会の案内

   研究委員の皆様へ

 

 9月30日の研究委員会ご苦労様でした。今回の論議の中では

  1. できるだけ前時に「被害の実相」等事実の積み重ねの学習を終えておいた方が良いのではないか。
  2. 本時は運動、たたかいを重点にその姿がわかる人にスポットを当てたら良いのではないか。
  3. 水俣病の問題が今後どう子どもたちに活かされていくかが重要。
  4. 水俣病は弱者を追い詰めるものであったという視点が大切。

などの意見が出されました。

 

 次回の研究委員会を下記の要領で行います。最後になると思われますので参加のほどよろしくお願いします。

 

         記

   期日 10月21日 金曜日

   時間帯 午後6時半から(2時間程度)

   場所  ラサール学園

   内容(1)県大会の授業案検討

     (2)九州大会の発表を聞く

 

      山元

第3回研究委員会の案内

県大会に向けた授業検討会を下記の要領で実施します。委員の皆様出席のほどよろしくお願いします。

               記

       期日  9月30日金曜日

       時間  午後6時より(2時間程度)

       場所  ラ・サール学園

       内容  県大会の授業案検討

県大会の案内

                      県大会の案内
                     
 2016年度鹿児島県中社研県大会は下記の要領で実施の予定です。多くの方の参加をお待ちしております。

                                記

             期日   11月18日 金曜日

             会場   霧島市立陵南中学校

            日程   3校時研究授業 午後より授業研究・講演の予定
           
            授業者  池田圭一 教諭
           
            領域   社会科公民的分野
           
            題材  (仮)水俣病の授業

    指導助言者  松崎康弘(鹿児島女子短期大学)
                                     田宮弘宣(鹿児島県教委)
           
            講演  演題「(仮)水俣病裁判の歴史」
                           講師 采女 博文(鹿児島大学法政策研究科教授)

 

      ※ 詳細が決まり次第、2次案内をアップします。

夏季学習会の案内

      鹿児島県中社研夏季学習会の案内

 鹿児島県中社研は毎年県大会以外に年に2回夏と冬に学習会を実施しています。夏は主に教育内容について、冬は教育実践についての学習を行っています。

 夏季学習会については、昨年度は「戦後70年」ということで鹿児島県内の戦争遺跡に  ついて八巻聡さん(知覧特攻平和会館専門員)に講演していただき興味深く実践にもつながる学習ができたと 考えています。2016年度は下記のような内容で実施の予定ですので、ぜひお誘いあわせの上ご参加下さい。お待ちしています。

 

 期日   7月29日(金)午後1時より
        会場   ラ・サール学園
        日程   13:00~13:10 開会行事
                   13:10~14:40 講演
                  14:40~15:00 質疑応答・情報交換
                  15:10~      各種テスト作成委員会

講演について

  
   講師       佐藤 宏之さん (鹿児島大学 准教授)

  演題『 歴史を叙述するということ 』

                ― フィクションとノンフィクション ―

 

講師紹介

現在 鹿児島大学教育学域教育学系教育学部学校教育教員養成課程社会科教育
    の准教授を勤めています。1975年、新潟県生まれ。1999年東京学芸大学教育学部
    を卒業後、2005年、一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。
    一橋大学・法政大学非常勤講師を経て2010年より現職。
     近世日本史において「御家騒動に関する研究」「近世大名と御家意識に関する研
    究」を専門とされ、現在は「歴史資料の保全・活用に関する調査研究」「南九州
    地域における気候変動と社会応答に関する研究」「戦争体験の聴き取り調査と
    アーカイブ化に関する研究」も同時に進めておられます。
     今回は、大河ドラマ龍馬伝」などの時代考証を担当した経験などから佐藤さん
    の研究分野のひとつでもある「歴史的記憶の形成および変容過程に関する研究」に
    つながる「歴史はメディア等でどのように描かれているのか」という「歴史叙述」
    の問題と「なぜ歴史資料の保存活動に取り組んでいるのか」等の話をして下さる
    ことになっています。

   著書
  単著『近世大名の権力編成と家意識』(吉川弘文館)2010年
    共著『現代語訳徳川実紀家康公伝1、4』(吉川弘文館)2010年
    共著『近世藩制・藩校大事典』(吉川弘文館)2006年  他

 

鹿児島県中学校社会科教育研究会研究部

     問い合わせ先   080-5254-6428(樋脇中学校 山元)

九州中社研長崎大会のご案内(2)

※ 情報が入り次第お伝えします。

 

1 研究主題

「社会の形成に積極的に参画する力を育む社会科学習」

2 期日

2016(平成28)年11月11日(金)

3 会場と授業者

(1)地理的分野会場

 佐世保市立広田中学校 教諭 近河寛就

(2)歴史的分野会場

 佐世保市祇園中学校 教諭 中村和宏

(3)公民的分野会場

 佐世保市立大野中学校 教諭 辻森嘉代子

4 日程

 8:30 受付

 9:00 開会行事・基調提案

 9:50 公開授業

11:00 授業研究会

12:00 昼食

13:00 研究発表

14:40 研究協議会

16:00 閉会行事

第18回 学びあう教材・授業づくり研究会 in長崎 の紹介

長崎で次のような学習会が開かれますので紹介しておきます。

 

第18回 学びあう教材・授業づくり研究会 in長崎 
◆ 日時 2016年 7月23日(土)10:00〜18:10
             24日(日) 9:00〜16:00
◆ テーマ「未来へ向けての平和教育」「未来を拓く歴史教育」「主権者教育」
◆ 会場 活水中学校・高等学校
◆ 定員 50名(先着順とし、定員に達し次第、締め切らせていただきます。)
☆ 参加費  大人3000円(2日) 2000円(1日) 学生半額
☆ 参加申し込み  奥山 忍 shinobuokuyama@ozzio.jp
     FAX 095−861−9017(活水中学校・高等学校:奥山)
◆ 内容 23日(土)「未来へ向けての平和教育

9:30〜 受付
10:00 あいさつ
10:05〜10:50 活水高校平和学習部「ふりそでプロジェクト」
11:00〜11:50 千葉保 「次世代に渡すものを考える」
プロフィール:宮城県出身、神奈川県鎌倉市の小学校教員をへて、2006年まで神奈川県三浦市の小学校校長。元国学院大学講師。「使い捨てカメラ」「ハンバーガー」「カード破産」「エネルギー・ショッピング」など、身近な題材を社会の問題へとつなぐ授業実践多数。著書など『お金で泣かないための本』『はじまりをたどる「歴史」の授業』『食からみえる「現代」の授業』『エネルギーと放射線の授業』『コンビニ弁当16万キロの旅』(太郎次郎社エディタス)
12:00〜13:00 昼食休憩(事務局会議)
13:00〜15:00 土屋武志 「対話を重視した解釈型歴史学習の実践例と評価」
プロフィール:長崎南高・長崎大学教育学部出身。長崎県内の中学・高校教員をへて愛知教育大学教授。2009年から日本NIE学会理事。主な著書『解釈型歴史学習のすすめー対話を重視した社会科歴史ー』『アジア共通歴史学習の可能性』『実践から学ぶ解釈型歴史学習』以上梓出版社など。
15:10〜16:00 「未来へ向けた平和教育」川崎有希(長崎大教育学部4年)
プロフィール:第4期ナガサキユース代表団メンバー。第15代高校生平和大使広島代表。ヒバク4世。
       アジアを視野に入れた未来へ向けての平和教育を探る大学生の活動報告。
16:10〜17:00 平和教育実践報告
     「平和活動をとりいれた合唱部の実践報告」岩永崇史(長崎・活水高)
17:00〜18:00 交流会
18:30〜20:00 懇親会 (3000〜4000円程度)

24日(日)「未来を拓く歴史教育」「主権者教育と平和教育」 8:45〜受付 
9:00〜9:50全体会1 河原和之「アクティブラーニングによる9条学習」
          ~歌、劇化、アンケート、紙上討論、街のノーベル平和賞
プロフィール:東大阪市の中学校に37年勤務、東大阪市教育センター指導主事を経て立命館大学近畿大学、大阪教育大で非常勤講師。授業のネタ研究会常任理事、経済教育学会理事。主な著書『100万人が受けたい「中学公民」ウソ・ホント?授業』(「地理「歴史」」『続100万人が受けたい「中学地理」ウソ・ホント?授業』(「歴史「公民」)以上、明治図書。ほか多数。
10:00〜13:00 分科会
        A分科会 〜未来を拓く歴史教育〜
①「アクティブラーニングで学ぶ近代史」河原紀彦(立命館宇治中)
②「日清・日露戦争と軍夫について」田中龍彦(佐賀・中)
③「日露戦争と東葛の人びと」鳥塚義和(千葉・高)
④「荘園の授業」関誠(東京・中)
⑤「経済の観点を取り入れた人物評価学習」梶谷真弘(大阪・茨城南中)
⑥「ミュージアム資料を活用したAL型学習の試み」宮崎亮太(関西大中高等部)
        B分科会 〜主権者教育と平和教育
①「熊本地震・震災の中で見えてきたこと」浦崎勇一(熊本学園大付属高)
②「今、私たちにできること~縦と横の災害比較を通して~」阿部雅之(大阪 長瀬南小)
③「地球に生きるわたしたち~地球の反対側で見つけた日本~」山本紗哉加(奈良 都跡中)
④「『特攻』から『原爆』へ」新澤あけみ(鹿児島・東市来中)
⑤「平和教育に基づいた主権者教育と国語科」草野十四朗(長崎・活水高)
⑥「主権者教育・政治教育」菅間正道(埼玉・自由の森中高)
 C分科会 〜地域に根ざす社会科教育から主権者を育てる平和教育へ〜
①「波佐見焼きとくらわんか船」福田恵一(東京・中)
②「水道水の旅をさぐろう~20年後の嬉野市水道プランを考えよう」山崎直彦(佐賀多良小)③「『おいしい水』」上猶覚(鹿児島・大隅南小)
④「子どもの見取りを活かした社会科授業」安野雄一(大阪教育大付属平野小)
⑤「教科外活動における社会科教師の役割~文化祭・サークルそして道徳~」山元研二(鹿児島・樋脇中)
⑥「長崎被爆地写真家“山端庸介”を通した新たな平和学習」柳谷ひとみ(三重成美小)
13:00〜13:30 昼食休憩
13:30〜14:30 全体会2 安井俊夫「問いを生み出す歴史教科書へ」
プロフィール:千葉県公立中学校教員をへて元愛知大学教授。専門は社会科教育法。主な著書『歴史の授業108時間』『子どもと学ぶ歴史の授業』『子どもが動く社会科』以上、地歴社『学び会う歴史の授業 知る楽しさを生きる力へ』青木書店、『主権者を育てる公民の授業 婚姻届から核戦争まで』あゆみ出版、『十五年戦争への道 自ら考える日本近代史(大学の実践)』日本書籍、他多数。
14:40〜15:30 全体会3 山田麗子「女性・ジェンダーの視点を生かした歴史学習」
プロフィール:埼玉県公立中学校教員を経て、元東洋大学非常勤講師。歴史教育者協議会会員『ともに学ぶ女と男の日本史』青木書店(共著)『向かい合う日本と韓国・朝鮮の歴史 近現代編』大月書店

第48回 九州中学校社会科教育研究大会 長崎大会の案内

2016年度第48回九州中社研長崎大会は下記の要領で実施されます。

(2015年度理事会より)

1 研究主題

 「社会の形成に積極的に参画する力を育む社会科学習」

2 期日

  2016年11月11日(金)

3 会場

  佐世保市立広田中学校(地理的分野会場)

  佐世保市祇園中学校(歴史的分野会場)

  佐世保市立大野中学校(公民的分野会場)

 

鹿児島県中社研の研究発表は地理的分野にて大野佳子教諭(伊敷台中学校)が2014年度の県大会の授業実践を発表の予定です。

 

※ 会長、事務局長、研究部長すべて佐世保のみなさんです。長崎大会というより佐世保大会と言った方がぴったりくるようです。昨年の理事会の時点では期日が11月18日金曜日に設定されていましたが、全国大会(岡山大会)と日程が重なったため11日に前倒しとなりました。おかげで県大会の方を18日に設定することが出来た次第です。詳細は5月20日の第1回九州理事会で紹介されるはずですので追って連絡します。

県大会 授業者 公開授業校決定

難航していた今年度の県大会の授業会場校、授業者が決定しました。

会場校は、霧島市立陵南中学校。授業者は池田圭一教諭です。

期日は11月18日金曜日になるだろうと思われます。

領域は3年生の公民的分野・経済単元のどこかになります。

ぜひ多くのみなさんに参加いただき盛り上げていただきたいと考えています。

4月事務局会

3月22日の事務局会ご苦労さまでした。

次回の事務局会は下記の通りです。

      記

期日 4月19日(火)19:00より

場所 ラサール学園にて

議題

・県大会の授業者

・事務局体制の確立

・理事会の準備   他

国立公文書館

日本最大の公共のアーカイブズです。

教材作りにご利用ください。

国立公文書館のサイトです。

国立公文書館

http://www.archives.go.jp/

2016年度全国中学校社会科研究大会岡山大会の案内

もう1次案内は届いていると思いますが全国大会が下記の要領で実施されます。

1 大会主題

 生きる力を培い、未来を創る社会科学習~自らの学びを見つめる学習活動~

2 期日

 2016年11月17日(木)~18日(金)

3 開催地

 岡山県岡山市

4 会場

 第1日目 全体会 岡山コンベンションセンター

 第2日目 分科会 ピュアリティまきび メルパルクおかやま

5 記念講演

 大杉昭英(国立教育政策研究所 初等中等教育研究部長)

6 大会資料代 5,000円

 

※ 県中社研で出席のとりまとめはしませんので各個人で学校旅費等による手配をお願いします。

九州大会

今年の中社研九州大会は下記の通り実施されます。後日詳細な案内が送られてくると思いますが、ぜひふるってご参加ください。

 

期日 2016年11月11日金曜日

会場 長崎県佐世保市の各会場

 

※ 翌年2017年は福岡、2018年は鹿児島です。