鹿児島県中社研

鹿児島県の中学校社会科教員による自主団体のブログです。

   夜明けの桜島

県大会の報告

 11月18日金曜日に霧島市立陵南中学校を会場に県大会が開かれました。参加者は60人ほどで例年以上に多かったと思います。参加者の中には授業の教材で使用する記事を書いた江口記者、NIE担当の中原記者の2人の南日本新聞の記者や全国各地の「水俣病の授業」を研究している兵庫教育大学の福田先生、鳴門教育大学の井上先生、愛媛大学の川瀬先生も参加され、多彩な顔ぶれとなりました。

 授業を提供していただいたのは池田圭一教諭です。前日も遅くまで準備をされていたようでしたが、相当張り切っているように見受けられました。

 授業は机・椅子をコの字形に配置した「学びの共同体」を思わせる形態で行われました。前日までに、水俣病問題の概要を学び、患者をゲストティーチャーとして呼んで学ぶなど、単元全体で「水俣病を学ぶ」ものとなっていました。

 この日の授業で印象に残ったのは、チッソの「見舞金」問題、「ネコ実験」、「患者のたたかい」などに迫る池田教諭のこだわりでした。そして、生徒達も一生懸命それに応えようとしていました。最後には、憲法における生存権、幸福追求権につなげましたが、それについて講演できていた鹿児島大学の采女先生が「市民性育成につながる授業だった」と評価されていました。

 授業研究でも多くの意見が出されました。江口記者からも授業に関する感想が出されました。「水俣病をどのように学んでいくか」という事が広く、深く議論されたと思います。

 講演は采女博文先生の「水俣病裁判の歴史」でした。水俣病裁判に実際に関わった采女先生が、法的視点からじっくり掘り下げる話をされました。が、後半は厳しい状況の中でたたかってきた熱い人たちの存在が紹介され、胸にしみる講演となりました。

 「一日かけて水俣病問題を学ぶ」ことが出来た貴重な県大会となったと思います。